お知らせ

2026.05.08

⼀⽣の宝物「6 歳⾅⻭」を守るために。⼤⼈の⻭の物語が始まります。

こんにちは、静岡市のアヒルの⼦⻭科です。

お⼦さまのお⼝の中に、⼀番奥で「そっと」顔を出している新しい⻭はありませんか? 

それは、乳⻭のさらに奥に⽣えてくる、初めての永久⻭「6 歳⾅⻭(ろくさいきゅうし)」です。

6 歳ごろに⽣えてくることからそう呼ばれますが、実はこの⻭、お⼝全体の健康を左右する「⻭の王様」とも⾔える⼤切な存在なんです。

今回は、この⼀⽣付き合っていく⼤切な「6 歳⾅⻭」についてお話しします。

 

1. 噛む⼒の「⼤⿊柱」

6 歳⾅⻭は、永久⻭の中で最も⼤きく、噛み砕く⼒も最⼤です。 驚くことに、上下の 6 歳⾅⻭だけで、お⼝全体の噛む⼒の約 3 分の 1(およそ 60kg!)を受け⽌めていると⾔われています。

しっかり噛んで、美味しく⾷べる。 その健やかな成⻑を⽀える、まさに⼤⿊柱のような役割を果たします。

 

2. 知っておきたい「6 歳⾅⻭」の弱点

これほど強⼒な⻭ですが、⽣え始めの時期はとてもデリケートで、いくつかの弱点があります。

 

気づきにくい : 乳⻭の奥に⽣えてくるため、⽣え始めに気づかないことが多く、つい磨き残してしまいます。

背が低い : 完全に⽣え揃うまでに半年〜1 年ほどかかります。その間は周りの⻭より背が低いため、普通の磨き⽅では⽑先が届きません。

溝が深い : 噛み合わせの溝が深く複雑なため、⾷べかすが溜まりやすいです。

まだ「⾚ちゃん」の⻭ : ⽣えたての⻭はまだ表⾯が弱く、抵抗⼒がありません。これから 2 年ほどかけて、ゆっくりと強い⻭になっていきます。

 

3. 「⾃分で守る⼒」を育てるケアのコツ

アヒルの⼦⻭科では、お⼦さまが「⾃分のお⼝を⾃分で守る⼒」を育てることを⼤切にしています。6 歳⾅⻭のお掃除も、親⼦で⼀緒に楽しみながらステップアップしていきましょう。

 

磨き⽅のポイント

・「横から」アプローチ: 背の低い 6 歳⾅⻭には、ハブラシをほっぺた側から⼊れ、1 本だけ狙って「ゴシゴシ」と横磨きするのが効果的です。

・仕上げ磨きの強い味⽅: 完全に⽣えきるまでは、⽑先の⼩さな「タフトブラシ(1 本ブラシ)」を使うと、奥までしっかり届きます。

 

おやつの習慣

スナック菓⼦やキャラメル、チョコレートなど、溝に残りやすいおやつには注意が必要です。 「時間を決めて⾷べる」「⾷べた後は、お茶やお⽔で⼝をゆすぐ」といった⼩さな習慣が、⼤切な⻭を守る⼤きな⼀歩になります。

 

4. ⻭科医院でできる「プラスアルファ」の予防

お家でのケアに加えて、プロの⼒を借りることも「⾃⽴」への近道です。

シーラント(予防充填): 汚れが溜まりやすい深い溝に、あらかじめお薬を流し込んで固める処置です。⻭を削ることはありません。

フッ素の活⽤: ⽣えたての弱い⻭に、フッ素はとても有効です。⻭の表⾯を強くし、⾍⻭になりにくい状態を整えます。

デンタルフロス: ⻭と⻭の間の⾍⻭を防ぐために、フロスを使う習慣もこの時期から再確認していきましょう。

 

アヒルの⼦⻭科からのメッセージ

6 歳⾅⻭の登場は、お⼦さまが「⼤⼈の体」へと⼀歩踏み出した証でもあります。

実はこの⻭、近代矯正⻭科の⽗ E.H.アングル博⼠が『Classification of Malocclusion (1899)』において、噛み合わせの鍵(Key to Occlusion)と定義して以来、120 年以上にわたってお⼝の健康を左右する最重要の⻭として守られてきた歴史があります。当院では、⽇本⼩児⻭科学会のガイドラインや厚⽣労働省、⽂部科学省の調査、そして ADA(アメリカ⻭科医師会)の臨床指針といった確かなエビデンスに基づき、シーラントをはじめとする適切な予防処置をご提案しています。

私たちの独⾃の予防プログラム「Mt.Duck Club(マウントダッククラブ)」では、こうした科学的根拠を背景に、お⼦さまが 15 歳までに「お⼝の健康を⾃分で守る⼒」を⾝につけることを⽬標としています。

「⾃分でできた!」という達成感を積み重ねながら、⼀⽣使う⼤切な⻭を守っていきましょう。 気になることがあれば、いつでもにスタッフにご相談くださいね。静岡市をはじめ、各地のみなさまのご来院を、アヒルの子歯科にてスタッフ一同お待ちしております。

 

参考⽂献・エビデンス

・ ⽇本⼩児⻭科学会 編:『⼩児⻭科治療ガイドライン 2021』

・ 厚⽣労働省 e-ヘルスネット:「シーラント(⼩窩裂溝填塞)」

・ ⽂部科学省:「学校保健統計調査(令和 5 年度)」

・ ADA (American Dental Association):Evidence-based clinical practice guideline for the use of pit-and-fissure sealants. J Am Dent Assoc. 2016;147(8):672‒682.

一覧へ戻る

矯正治療はこちら

こども矯正歯科クリニック
ご相談・ご予約 休診日カレンダー