お知らせ
2026.04.11
乳歯は、なぜむし歯にしてはいけないのでしょうか?
「乳歯はどうせ生え変わるから、むし歯になっても大丈夫!」 と、時々そんなお話を聞くことがあります。果たして本当にそうなのでしょうか?実は、乳歯には乳歯の大切な役割があります。
今日は、アヒルの子歯科から、”乳歯の役割”と”乳歯を守ることの大切さ”について、お話しさせていただきます。
言葉を育み、表情を作る大切な乳歯
幼児期は、たくさんの言葉や発音を覚える時期です。この時期に歯がないことで息がもれ、また発音が不明瞭になってしまうことがあります。
また、歯がない状態で無理に発音しようとすると、変な癖がついてしまったり、口の周りの筋肉が正しく使えなくなり歯並びに影響を及ぼすこともあります。
栄養をしっかり摂って、大きく育つために
体も心もぐんぐん成長する時期には、たくさんの栄養が必要です。しかし、ひどいむし歯があると、冷たいものがしみたり、噛むと痛かったりと、食べ物が食べづらくなることがあります。
また、「痛くない方だけで噛もう!」と偏った噛み方を続けていると、歯並びが悪くなることもあります。
しっかり噛んで食べることは、お子さまの正しい顎の成長にとって、とても大切なことです。
永久歯を導く「道しるべ」の役割
乳歯の最も大きな役割の一つに、「次に生えてくる永久歯を正しい位置に誘導する」ということがあります。乳歯は、永久歯が準備を整えて出てくるまで、その場所をしっかりキープしておく「予約席」のような存在です。もしむし歯で早くに乳歯を失ってしまうと、隣の歯が空いたスペースに倒れ込んできてしまい、永久歯が出てくる場所がなくなってしまいます。むし歯で早期に脱落すると永久歯の歯並びが悪くなることがあります。
歯の生え変わりは、一般的に6~7歳頃に下の前歯から始まり、11歳頃までかけて奥歯へと順番に進んでいきます。小学校を卒業する頃まで、乳歯は永久歯にバトンを繋ぐ役割があります。
もしも、永久歯が準備されていなかったら?
最近では「先天的欠損」といって、生まれつき永久歯がないお子さまもいらっしゃいます。その場合、今ある乳歯を大人になっても、あるいは一生使い続けるというケースも珍しくありません。
「生え変わるから」と思い込まず、目の前の一本一本の乳歯を守ってあげることが、将来、むし歯のない永久歯列をつくることにつながります。
【乳歯を守ることが、一生の健康を守る根拠(エビデンス)】
私たちがこれほどまでに乳歯のケアを大切に考えるのは、科学的な研究によってその重要性が裏付けられているからです。
主な学術的根拠とエビデンス
・永久歯へのリスク(Hellerらの研究):乳歯で多くのむし歯を経験したお子さまは、健全だったお子さまに比べ、永久歯になってからのムシバ発生率が約2.6倍高くなるというデータがあります。
・歯並びへの影響(日本小児歯科学会等の指針):乳歯を早期に失うと、永久歯の萌出スペースが閉鎖し、将来的に重い不正咬合を招くリスクが有意に高まることが指摘されています。
・歯の質の低下(厚生労働省 e-ヘルスネット等):乳歯のむし歯放置は、次に生えてくる永久歯の変色やエナメル質形成不全(ターナー歯)の原因となることが示されています。
お子さまが将来、むし歯のない自分のない永久歯で一生しっかり食べられるように。
その土台となる大切な乳歯の時期から、私たちと一緒に守っていきませんか?
むし歯になってしまっていたらどうしよう…
むし歯だと、何か言われてしまうかも…
そんな心配はいりません。
まずはいらしてくださいね。
アヒルの子歯科にて、スタッフ一同お待ちしております。
