お知らせ

2026.02.04

「サホライド®」のおはなし

歯を守る日本の知恵

— やさしさから生まれた「サホライド®」のおはなし —

(アヒルの子歯科/静岡市葵区)

 

子どものむし歯を「できるだけ削らずに守ってあげたい」。

そんな想いから生まれた薬があることをご存じですか?

その名はサホライド®(フッ化ジアミン銀:SDF) 。

いま、世界中の小児歯科で注目されている“日本生まれ” のむし歯抑制剤です。

 

やさしさから生まれた発明

サホライドは、いまからおよそ50年前、徳島大学の山本悦子先生という女性研究者が生み出しました。

当時の日本では、子どものむし歯が社会問題になるほど多く、

泣きながら治療を受ける子どもたちの姿が当たり前でした。

山本先生は、「怖がる子どもたちを、削らずに助ける方法はないだろうか」と考え、

銀抗菌とフッ素再石灰化の力を組み合わせるという新しい発想にたどり着きます。

そして誕生したのが、このサホライド®

“科学の中にあるやさしさ” を体現した、まさに日本らしい発明でした。

 

日本発、世界が注目

日本で生まれたサホライドは、いまや世界の小児歯科で再注目されています。

その理由は「削らずにむし歯の進行を止める」という画期的な発想。

この研究を受け継ぎ、世界へと広めたのが、

同じく徳島大学の西野瑞穂先生(名誉教授)です。

モンゴルやフィリピンなど、いま子どものむし歯が社会問題となっている国々で、

サホライドは多くの子どもたちの歯を救っています。

つまり、日本の女性研究者たちの優しさと探究心が、世界の子どもを笑顔にしているのです。

 

アヒルの子歯科でのサホライドの取り扱い

サホライドは、「削るしかなかった時代」に

“むし歯の進行を止めて守る” という新しい選択肢を生んだお薬です。

子どもたちを怖がらせない、やさしい治療を目指した研究から生まれました。

 

サホライドは、むし歯の部分に薬を塗り、

むし歯の進行を一度止めることを目的としています。

 

銀がむし歯菌の働きを抑え、フッ素が歯を強くすることで、

これ以上むし歯が広がらないよう助けてくれます。

 

アヒルの子歯科では、むし歯が見つかっても、

すぐに削るのではなく、

まず「進行を止める」という選択肢としてサホライドを用います。

 

薬を塗った部分が黒くなるのは、

サホライドがむし歯に作用し、歯が固くなったサインです。

 

その結果、削る量を少なくできたり、

場合によっては麻酔を使わずに治療できることもあります。

 

なお、サホライドは

むし歯を元に戻す薬ではありません。

お子さまの年齢やむし歯の状態に合わせ、

最適なタイミングを見極めて使用しています。

 

当院では、お子さまが一人で診療室に入り、

「何をするのか」「なぜ必要なのか」を

年齢に合わせて丁寧にお伝えします。

 

スタッフ一同、チームとして連携し、

お子さま一人ひとりのペースに寄り添いながら、

むし歯の進行を防ぎ、健やかな成長を見守っています。

 

サホライドの効果は?(エビデンス紹介)

近年の研究では、サホライドの効果が科学的に裏づけられています。

・むし歯の進行抑制効果は約70~90 %

(Zhao IS et al., Journal of Dental Research, 2019)

・フッ化物塗布より再発防止効果が高い

(Chibinski AC et al., Journal of Dental Research, 2017)

・乳歯でも永久歯でも安全性が高い

(Horst JA, Caries Research, 2018)

世界的なメタ解析でも、「SDFは最もエビデンスの強いむし歯抑制法のひとつ」とされています

(参考:PubMed, Cochrane Database, AAPD Guidelines)

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