アヒルの子コラム
2026.10.02
小児歯科専門医とは? 子どもの成長を見守る歯科医師
歯科医院の看板やホームページでは、「小児歯科」という診療科目をよく目にします。しかし、小児歯科を診療科目として掲げている歯科医師と、「小児歯科専門医」は同じではありません。
小児歯科専門医は、子どもの歯やお口の成長について専門的な研修と臨床経験を積み、所定の試験に合格した歯科医師です。
全国には約10万4,000人の歯科医師がいますが、小児歯科専門医は約1,100人です。歯科医師全体のおよそ1%にあたります。
一方、12歳以下の子どもは全国におよそ1,100万人います。単純計算では、小児歯科専門医1人に対して約1万人の子どもがいることになります。小児歯科専門医は、それだけ限られた専門資格です。
子どもの口は、大人の口を小さくしたものではありません
子どもの口は、成長とともに大きく変化します。
乳歯が生える前から始まり、乳歯がそろい、永久歯へと生え替わり、やがて永久歯の歯並びやかみ合わせがつくられていきます。
歯だけでなく、あごの骨、舌、唇なども成長します。「かむ」「飲み込む」「話す」「呼吸する」といったお口の機能も、毎日の食事や生活の中で少しずつ身についていきます。
そのため小児歯科専門医は、現在あるむし歯だけを診るのではありません。歯の生え替わり、歯並びやかみ合わせ、指しゃぶり、舌の癖、口呼吸、食べ方や飲み込み方などを、子どもの発達段階に合わせて確認します。
問題が起きてから治療するだけでなく、成長の途中から継続的に診ることで、将来起こり得る問題をできるだけ防ぐことも、小児歯科の重要な役割です。
小児歯科が診るのは「子どもと家族」
幼い子どものお口の健康は、家庭での生活習慣に大きく影響されます。
間食の内容や回数、普段の飲み物、仕上げみがき、睡眠、呼吸、定期受診などを決めるのは、主に保護者です。
そのため、小児歯科専門医には子どもを治療する技術だけでなく、保護者に分かりやすく説明し、家庭で無理なく続けられる予防方法を一緒に考える力も求められます。
小児歯科が診ているのは、子ども一人だけではありません。子どもと家族を一つの単位として捉え、お口の健康づくりを支えていきます。
さらに、小児歯科は乳幼児健診や学校歯科健診、地域の母子保健活動とも深く関わっています。一人の子どもの診療から、その家族、そして地域の子どもたちの健康へとつながっていくところに、小児歯科の特徴があります。
0歳から、成長に合わせた診療を
アヒルの子歯科では、0歳のお子さまから診察を行っています。院長の鈴木亜梨紗は、日本歯科専門医機構認定の小児歯科専門医です。
むし歯になってから治療するだけでなく、歯の生え方や生え替わり、歯並び、かみ合わせ、お口の機能、生活習慣を継続的に確認し、お子さま一人ひとりの成長に合わせた診療を大切にしています。
小児歯科専門医とは、子どもの歯を治療するだけの歯科医師ではありません。子どもの成長を見守り、家族とともに、その子の将来のお口を守る歯科医師です。
参考エビデンス
・Risk Factors for Early Childhood Caries: A Systematic Review and Meta-Analysis of Case Control and Cohort Studies
・Preventing Childhood Caries: A Review of Recent Behavioral Research
